こんにちは。現役介護士、社会幸福祉士の古今屋です。
介護の仕事に従事している皆さんは、今の給料に満足していますか?
満足していると答えられる方は多くないと思います。
介護士の賃金は、他の職種と比べると、まだまだ低い状態であり、この仕事を続けたいけれども、生活のために仕方なく他の職業に移る方も多くいます。
国の政策により、徐々に賃金が増えてきているものの、まだ、十分ではありません。
私は、介護を続けながらも、家族を支えられるような収入を得るためにはどうすれば良いのかを常に模索し、実行してきました。
給料アップを目指してできることはどんなことがあるでしょう?
等が考えられます。
今回はこの中で、介護員の副業について、実際に私が実践し、介護員と相性が良いと感じたものをお伝えします。
「介護の仕事を続けながら、収入をアップさせたい。」
と、お考えの方。是非読んでください。
介護 + 副業
まず、収入を得る方法についてですが、収入には2種類のものがあるのをご存じですか?
それはフロー収入とスットク収入です。
簡単に説明すると、
フロー収入とは、自分の労働が収入に直結するもので、介護士の方であれば、現場で働いて得る給料等、自分の身体と時間を使って得る収入のことです。
ストック収入とは、例えば、銀行に預けている預金の利息や、株式投資の配当、不動産の家賃等から得られる収入等、自分が持っている資産から得られる収入のことです。
今回は、私がおすすめする、フロー収入を2つ、ストック収入1つ紹介します。
まず、1つ目です。
専門分野の講師
こちらは、自分の知識、経験を使って専門分野の講師を行う、フロー収入になります。
専門分野と書きましたが、内容は、自分の趣味だったり、介護分野の講師だったりと様々です。
私がおすすめするのは、介護分野での講師です。
理由は
一つひとつについて、詳しく解説していきます。
1.最新の知識が得られる
講師という立場に就くためには、自分自身が他の介護士が知らない知識、学んでほしい知識を持っていることが必要です。
しかし、普段の業務の中だけでは最新の知識に触れる機会が少ないです。講師という立場に就くことで、その分野の最新情報を得たり、志の高い仲間と交流する機会が生まれ、自分の知識量が増えていきます。
すると、そこで得た知識を自分がベースとして勤務している現場にも役立てることができ、相乗効果が生まれます。
講師の一例ですが、認知症関連では、認知症介護指導者があります。
認知症介護指導者とは
認知症介護指導者が関与する認知症介護関連の公的な研修は、認知症介護実践研修(認知症介護実践者研修・実践リーダー研修)を中心に、認知症対応型サービス事業開設者研修、認知症対応型サービス事業管理者研修、小規模多機能型サービス等計画作成担当者研修があります。また、平成28年度より、認知症介護の基礎的な知識や技術を習得するために、新たに創設された認知症介護基礎研修の講師役も担当します。
DCnet(認知症介護情報ネットワーク)より引用
認知症介護実践者研修は、主に、認知症介護に関する実践的な知識及び技術を修得することを目的としており、実践リーダー研修は、認知症介護技術を指導する能力を高め、チームで認知症介護を推進できるリーダーの育成を目的としています
認知症介護指導者になるには、認知症介護実践リーダー研修を終了し、県からの推薦を得て、既定の研修を修了する必要があります。講師になった場合は、地域の認知症介護の底上げを図る人材としての役割を期待されます。
もう一つ、現場の介護とは立場が違いますが、介護支援専門員に関連した講師役として、近年誕生し、活躍が期待されているのがワークサポートケアマネジャーです。
ワークサポートケマネジャーとは、
少子高齢化が進み労働人口が減少する昨今、介護を理由に仕事を辞めざるを得ない、いわゆる「介護離職」が社会問題となっています。社員としては親の介護はプライベートの問題で職場には相談がしづらく、企業としても介護離職対策の必要性を感じていても、具体的に何をすればよいか分からない人事担当の方も多いでしょう。
ワークサポートケアマネジャーは、家族等の介護を抱えている社員等が、仕事と介護を両立できる社会を目指し、社員等が介護をしながら意欲的に働けるようサポートする専門職です。
日本介護支援専門員協会の認定資格で、現在全国で113名のワークサポートケアマネジャーが活動しています。(令和5年2月時点)
一般社団法人 日本介護支援専門員協会 (jcma.or.jp)、ワークサポートケアマネジャー総合ページより
介護分野の壁を越えて、分野外の業界の方々へ情報を提供するという、今までにない活動の幅が広い役割が求められます。
研修を受けるためには、
といった条件がありますが、以上の条件を満たしている方であれば、是非、受講を検討してみてほしい資格です。
2.仲間からの信頼が得られる
先ほど説明したように、講師役を行うためには常に最新の知識を得る必要があります。
そこで得た知識は、現場に戻ってからも活用できる場面が多くあります。
利用者様のケアに直接生かしたり、ケアに困難さを抱えるチームの仲間にアドバイスをすることもできます。
そうやって職場の課題を解決していくことで、周りからの信頼を得ることができます。
3.講師の人材が不足している(ニーズがある)
沢山の人の前で話をして下さい。と言われると、どうですか?
「ハイ、喜んで!」
と、言える方は少ないと思います。
介護士の中には、自分には講師なんてできない。と前に出ることを嫌う方が多いです。
現場で働いていると、常に時間に追われ、ただその日の業務をこなすことで精一杯になり、資料を作ったり、人前で意見を述べたりといった機会が少ないので、そのお気持ち良く分かります。
しかし、
ただバットを振るだけの毎日では成長は難しいです。時には、手を止めて、新しい知識を得て目線を変えて、自分自身を振り返る。
そんな時間が必要です。
講師をするためには、自分の知識をブラッシュアップし、他者に伝える力が必要になります。伝わりやすい資料作りもしなければなりません。
現状、介護士の中には、こうしたプレゼン力を持った方が多くはいません。
その力を身に付ければどうでしょう?
職場内外で影響力を持つことができるようになります。
研修を企画する側も、講師として活躍してくれる人材を探しています。
人前で堂々と話をする自分をイメージしながら、是非、講師に挑戦してみてください。
クラウドソーシング
こちらもフロー収入です。自分の得意なことを生かしながら、時間に縛られない働き方をできるのが魅力です。
クラウドソーシングの詳しい説明を以下で行います。
ご存じの方も多いと思いますが、クラウドソーイングとは、インターネットを介して、企業側が不特定多数の方に仕事を発注する業務形態です。
仕事内容の一例を挙げると
このように、誰でもできる簡単なものから、自分の趣味や特技を生かした専門的なものまで様々な内容の仕事があります。
クラウドソーシングの良い点は、納期はあるものの、自分の空き時間を利用して行えること、モバイル機器さえあれば場所を選ばずに、どこでも仕事ができるといった自由な働き方ができることが魅力です。
つまり、クラウドソーシングは介護士の仕事との相性が大変良いです。
介護士の仕事は、不規則になりがちですが、このような期間内に依頼に合わせて行うスタイルは、時間に縛られることがありません。
早番の仕事上りの空き時間、遅番に出勤する前の1時間、夜勤に入る前の半日等、自分のすき間時間を使って行うことができます。
また、介護士の方は、普段のからご利用者のレクリエーションやイベントを考えたり、壁画のデザインや手芸活動の提供、補助等、クリエイティブな活動をしているために、創作する能力の高い方が多いです。
これも、私が介護士の副業としてクラウドソーシングを勧める理由です。
「自分の得意なことを生かしながら、楽しく収入を得る。」
そんな生活を目指してみましょう。
ブログ運営
最後に紹介するのがブログ運営です。
ブログ運営はストック収入の一つです。
ブログがスットク収入になるのは、なぜか?そこから説明していきたいと思います。
ブログはストック収入?
ストック収入とは、
❝自分が持っている資産から得られる収入❞
と書きました。
不労収入、つまり自分が働かなくても得られる収入のことです。
では、ブログはどうでしょう?
ブログを運営するためには、人の役に立つ情報を伝えることが必要です。
そのためには、自分の知識を使い、様々な情報を得て、記事を書き発信することが必要です。
そう考えると、「自分が働かなくても…」という、条件から外れているような気がしますよね?
確かに、何もせず、ただ自分が持っている資産から収入が発生するという訳ではありません。
なぜ、ブログがストック収入になるのか?
次に、ブログの運営ではどのように収入を得るのかをご説明します。
ブログで収入を得る方法
ブログ運営での収入を得る方法の一つがアフェリエイト広告の利用です。
アフェリエイト広告とは、ブログ内に広告を掲示し、その広告の宣伝効果により、広告主より報酬を得られる仕組みです。
自分のブログに表示された広告がクリックされると報酬が発生するクリック型、自分のブログを経由して広告にアクセスした利用者が、その広告会社の商品を購入した、会員に登録した等の成果が生まれれば報酬が発生する成果報酬型等の仕組みがあります。
広告を載せたい場合には、ASP(アフェリエイト・サービス・プロバイダー)に登録し、広告を貼る方法が一般的です。
有名なものでは、GoogleアドセンスやA8.netなどがあります。
私のサイトでは、現在、レントラックスを利用しています。
Googleアドセンスは、クリック報酬型を採用しており、収益化がしやすいです。申請に合格する必要があり、ある程度、ブログ記事の内容が充実してからでなければ、登録には繋がりにくいです。
公式サイト|Google AdSense – ウェブサイトを収益化
レントラックスは、成果報酬型を採用しており、一件の成果報酬が高く優良な企業が多く提携しています。登録するには、レントラックス側から招待メールが来ることで登録が可能となるASPなので、こちらから登録の申請を行うことができません。
公式サイト|株式会社レントラックス | クローズド アフィリエイトサービス (rentracks.co.jp)
A8.netも、成果報酬型です。報酬単価も高く、様々なジャンルの広告が揃っています。登録について、誰でも登録が可能なASPですので、ブログを始めたばかりの方であれば、まずは、A8.netの登録を検討してみてください。
公式サイト|【A8.net】サイト・SNSを収益化するならアフィリエイトのA8.net
この他、アフェリエイト広告以外にブログから収益を得る方法としては、
ブログ内で、商品やサービスを販売する方法もあります。
ブログ運営から収益を得る方法をお伝えしました。
次に、ブログがストック収入になることについて説明します。
ブログを育てて資産にしよう
ストック収入の条件は、自分が持っている資産に働いてもらうことです。
ブログを育てることで、自分がブログ作成以外のことをしている間にも、ブログには訪問者が訪れ、アクションをしてくれます。そこから、報酬が発生することになります。
つまり、ブログという資産を持つことで、自分が労働していない間にも収入が得られる。
これはまさに、スットク収入ですね。
ただし、ブログを運営するためには、有益な記事を書き、役立つ情報を発信する必要があるので、何もせずに収入が得られるというものではありませんが、軌道に乗ると、記事のリライト作業など見直しをする程度の少ない労力で運営することが可能になります。
情報を発信することで、学ぶことも多く、人の役に立てる力が身についていくことを実感します。
私達介護士は、ご利用者が自分らしく、幸せな生活を送れるサポートをすることが仕事です。
ブログで情報を発信することは、幸せの輪を広げて行く、介護士の活躍の延長線上になる可能性を持っていると思います。
おすすめしない副業
ここまで、様々な副業をお伝えしました。
最後に、私が、おすすめしない副業について書かせてもらいます。
それは、本業以外に時間的な制約のあるフロー収入を持つダブルワークを行うことです。
他の副業を紹介するサイトでは、多く見られますが、
「アルバイトをする。」「空いた時間に、他の事業者で働く。」等です。
ベースとなる介護の仕事が時間的にも、物理的にも制約のあるフロー収入であるのに、それ以外の時間にも同じように制約のある仕事を行うことは、心身にとって大きな負担となります。
また、介護士の仕事はチームプレイの面が強く、同僚の職員が急に休みになった場合には、代わりに他の職員が出勤する必要が出てきます。そんな時、休日に他の仕事の予定が入っている場合は、代わることができません。
皆で協力しながら、勤務に穴が空くことで、ご利用者に不利益が生じないようにしている中、勤務変更に協力しない状況が続くと、周りからの信頼を失います。
確実に得られる収入という面で、収入を増やす方法としてダブルワークを選択する気持ちも良く分かりますが、自分を大事にするためには、おすすめしません。
疲労が蓄積することは、体にも心にも悪影響を与えます。
最近は、過労を防ぐために国を挙げて、ワークライフバランスをとり、肉体と精神の安定を図る取り組みが進んでいますが、一つの職場内での労働を想定しているので、副業の部分までは考慮されていません。
副業に関しては、自分自身で無理のないように調節するしかありません。
どうしてもダブルワークを行わなければならない状況なのであれば、期間を決めて行い、長い期間にならないように調節してください。
バランスを考え、休息時間を確保し、自分を大切にしながら、介護の仕事も続けられるような生活を送ってください。
心身が疲弊し、寝つきが悪くなっているという方には、私が実践している方法をお伝えしているので、こちらを参考にしてみてください。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
今回は、介護士の副業についてお伝えしました。
介護士としてのレベルを上げながら、収入アップを目指しましょう。